いつも伝えられない感謝を。

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お母さんへ

言葉にするのは苦手ですが、素直な気持ちを綴ろうと思います。
思えばお母さんにはいつも苦労をかけています。特に金銭面では、貧乏な家庭事情にも関わらず大学院進学を認めてくれました。「さやは好きなことをすればいいし、好きな職業に就けばいいよ」といつも言ってくれます。その言葉に支えられつつ、申し訳ない気持ちが同時にあるのもまた事実です。
先日、大学院での奨学金が不採用となりました。授業料や生活費、これからお金がかかるのにどうすればいいの。なんで裕福な家庭の子はお金の心配もせず進学できているのに私はお金に苦しんでいるの。なんで私はお母さんに迷惑をかけてしまうの。
悔しさと悲しさのループが頭の中で回ります。そんなときお母さんは、「大丈夫。」とたった一言だけかけてくれましたね。
世の中にはたくさんの「大丈夫」があると思います。励ますものから心配するもの、そして根拠のなさから人を不快にさせるものまで…。お母さんの「大丈夫。」はそのどれでもなく、柔らかく温かく強いものでした。そんな「大丈夫。」があったから、終わったことを考えるのではなく、反省点は活かしながら次の一手を考えなければとすぐに頭を切り替えられました。
私はおそらくこれからもお母さんに苦労をかけます。でも将来、私が就職しお金を稼ぎ始めたらその苦労たちを塗り替えられるような、恩返しをしていこうと思います。そのときまでごめんね、あとよろしくね。

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