ありがとう

おかあさんへ

障がいを持って産まれたこと、幼いのに３度も手術をしたり、成長しても何かと配慮を要する私の事を、いつも考えてくれてありがとう。

障がいなんてなく産まれたかったというのは本心だけど、それと引き換えに私はおかあさんの愛情をずっと感じて育つ事ができました。私に対して、引け目や申し訳なさを持っているのは知っています。たまに「ごめんね」なんて言ってきたりもするけれど、私はおかあさんを責める事はありません。

それどころか入院した時や何か出来ない事がある時、皮肉だけど私はおかあさんを独り占めできたような気持ちで幸せを感じたりもしていました。比べようはないけれど４人の兄弟姉妹の中で、おかあさんの愛情を一番受けてきたのは私じゃないかな？そう思えてしまう位、愛情に満たされていました。その事を心の底から感謝しています。

おかあさん、ありがとう。

私も娘を育てる母となりました。私はこの娘を産む為に生まれてきたんだと言えるほどに可愛く愛しく尊い。改めて当時のおかあさんの心情を計ると、胸がキュッと締め付けられます。もしも今私が同じ立場になったら、おかあさんのように乗り越えていけるのかな？不安や心配に押しつぶされる事なく、しっかりと私を守り育ててくれてありがとう。母は強く優しく偉大です。

おかあさん、本当に本当にありがとう。

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