- 02 お父さんへのありがとう
- 2018.04.03
育ててくれて、ありがとう
春の海
二年前の春、亡くなった私のお父さん
あまり、可愛くない娘でごめんなさい。私はこうして元気に、幸せに生きています。可愛い子供たちも元気です。お父さんの良いところは、見えないけれど恐らく彼らのどこかにつながっています。
優しく賢い夫は、単身赴任先で頑張ってくれています。初めて家でお父さんに紹介した時、庭に置いたカメで飼っていたメダカを見つめる彼の瞳に気づいて「お父さんは、あの人は生き物を大事にする人だと分かったよ。」と、後で教えてくれました。その通りに、素敵な感性のある男性です。今も変わりませんよ。
お父さんが亡くなる数か月前、脳にガンが見つかり、とてもショックだったと思います。それなのに、ガンが発覚した日にたまたま実家に電話した私に「お父さんは出来ることを頑張るから、○○(私)も自分の生活をしっかりしなさい。」と言ってくれました。
遠方で暮らす私に負担をかけまいと気遣ってくれたのかもしれません。
でも、病状が悪化して何回か泊りがけで実家に帰り、疲れた母の代わりに掃除などをしていると、困ったような顔で「なんでそんなに掃除するのか。」と、言わせてしまいましたね。
あの時、自宅看護や介護の日々で疲弊していた母の気持ちを思うと、もっと何かをして助けてあげないといけない、ということで、頭が一杯でした。
でも、もっとずっと大事なことがありました。「お父さん、私を育ててくれて、ありがとう。」この言葉を言ってしまうと、もうそれが最後になるような気がして言えませんでした。
それでも伝えるべきでした。
お父さんがいなくなってから青空を見上げては、心の中でそう思っています。
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