生きられる喜びをありがとう

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あれは、小学校三年生の時でしたっけ。「病気ばかりして、いい子じゃなくてごめんなさい」と言ったら、お母さんは恐い顔をしましたよね。

「お母さんは、あんたがいい子だから好きなんじゃない。あんたが、あんただから好きなのよ」

私は泣いてしまって、お母さんは、いつもみたいにぎゅってしてくれて、頭をなでてくれたのを今でもずっと覚えています。

何度目の入院だったか。私が大人になって何度か手術をしたけれど、その時、お母さんはこう言ったのを覚えていますか?

「丈夫な体に産んであげられなくて、ごめんね」

私はその時、まだはっきり麻酔が覚めていなかったから夢かもしれないと思っていたの。でもお母さん、この間、寝言で同じことを言ってたんだよ。

だから、今度は私が怒る番だね。「私は、元気だとか病気だとか関係なく、産まれてこれてよかったよ」

私はきっと、お母さんを置いて先に行っちゃうと思う。そしたら、お母さんはまた「ごめんね」って言うのかな。そんなのはいやだから、先に言っておきます。

私はこの世界が大好きです。いろんな人と知り合えたのも、好きなことがいっぱいできたのも、ぜんぶ、お母さんが私を産んでくれたおかげ。

お母さん、私を産んでくれて、生きられる喜びを教えてくれて、ありがとう。

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