私のために泣いてくれてありがとう。

アカリちゃんへ

今からもう15年ほど前になりますが、高校生だった私は生まれて初めて彼氏ができました。
彼のことが大好きでした。
でも、自分に自信の無かった私は、彼の気持ちを試すようなことを繰り返してしまい、フラれてしまいました。
何で素直になれなかったんだろう。
謝ってもやり直すことはできないんだろうか。
毎日後悔しては、涙を流していました。

ある日、友達のアカリちゃんと、放課後にお茶をしながらその話をしていました。
なぜ彼にそんなことをしてしまったのか、
今後私はどうすれば良いのか、
これから先、もう誰かを好きになんてなれない気がする、
そんなことを話していて、
あっ、また涙が出そう、
と思って正面を向くと。

アカリちゃんが涙を流していました。

「えっ？！どうしたの？？
何で泣いてるの？？」
聞くとアカリちゃんが言いました。

「可哀想とか、そういうことじゃないの。
サエちゃんの気持ちになったら、悔しくて。。」
アカリちゃんは声を出して泣いていました。

純粋に、嬉しかった。
私の気持ちになって、泣いてくれる人なんて初めてだった。
アカリちゃん、本当にありがとう。

15年経った今でも、大好きな、大切な友達です。
これからもずっと、よろしくね。

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