愛してくれてありがとう

おばあちゃんへ

なんでそんなに私を大事にしてくれるの？というくらい愛してくれたこと、ありがとう。
なのに私はわがままばかりで、困らせていたことを後悔しています。
私がお出かけしたいと言えば、体の具合が悪いのに無理をして準備してくれたこともありました。せっかく買ってきてくれたおみやげに「こんなのいらない」といったこともありました。
ただ、言い訳をしたいのは、私はおばあちゃんの愛情にあぐらをかいていたわけではなくて心のままに振る舞っていただけなのです。親には言えないわがままもおばあちゃんには言えたし、分かってくれるとも思っていた。だから唯一、おばあちゃんの前でだけわがままを言っていたのです。
親の前ではいい子にしていないといけなかった。
もしかしておばあちゃんもそれをわかっていて、私のわがままを聞いてくれていたのかな。
私が小学生のときにおばあちゃんは亡くなってしまったから、もう確かめようがありません。今ならもっとおばあちゃんの気持ちを推し量ることができたのかも。
私に甘いだけじゃなくて、きちんと叱ってくれたこともありがたく思っています。「年寄りに育てられた子は三文やすい」なんて言うけど、おばあちゃんはそんな甘いおばあちゃんじゃなかったよね。誇りに思っています。

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