あなたに出会えてよかった、有難う!

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愛するふーたんへ

ふーたんに出会ったのは、もう6年以上も前の話です。
まだ小さかった仔猫のふーたんは、あばら骨を覗かせて震えながら食べ物を必死に探していました。ある日、ふーたんは誰かに拾われたにもかかわらず、また捨てられてしまいました。そんな様子を見ていた旦那は、かわいそうに思って勤務先の帰りに『おいで』と仔猫に手を差し伸べると、何の迷いもなく手のひらに飛び乗りました。恐らく、生きながらえるのに必死だったのでしょう。

そんなチビ助さんが我が家にやってきました。お腹を空かせた猫は、貪るように必死に食べていました。突然、♂猫との共同が始まり、日々格闘生活となりました。あれからあっと言う間に時間が過ぎていったような気がします。悪戯で紙袋に入ってマンションから落下したり、剥き出しの電気コードに触れたりと本当に色ありました。

そして手違いのあった別の雌猫との縁で、私の手でふーたんの子猫をたくさんの取り上げました。しばらくは、仔猫の里親探しに悩まされ、またチビ猫に癒されまた子育てを学びました、多くの思い出をありがとうと言わせて下さい。

いつも、私が外から帰ってくると必ずお迎えに来てくれ、嫌というほどスリスリとボディタッチされたり、外出する支度を見ると悲しそうな顔を覗かせていましたね。その時は、そんなあなたの存在の大きさに気付かなかったのが切ないです。

今年の春頃、ふーたんの呼吸音がゼイゼイするので病院を探して、肺を患っていることに気付いて内心少しほっとしていました。そして、病院で手当てをしてもらったり、薬で少し元気になって喜んだ束の間、数日後の日曜の早朝に動かぬあなたを見て激震が走ったのを今でも忘れません。

その日、大粒の涙を出して、ゴメンね、ゴメンねって泣きました。結局大して何も出来なかった私を許してほしいと悔やんでばかりいました。でも、あなたといた時間は、本当に幸せだったと思います。いつも私の居場所を探して、何も言わず傍にいてくれたこともちゃんと覚えていますよ。

本当に、本当にありがとう!ふーたんを愛してくれたあなたの猫の家族は、みんな元気にしているので、天国からずっと見守っていて下さいね。

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