自分のやりたいことをさせてくれてありがとう

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両親へ

 私は、もう22歳になりました。今までの感謝と想いを伝えようと思います。
小学生の時は、男の子とよく外で遊ぶくらいとても活発で、落ち着きがない子で多々喧嘩をしましたね。反抗すると物に当たる性格で、家のものを壊したり、壁を蹴って穴をあけたり漫画みたいに暴れてました。
 今思うと、両親にどれだけの苦労をさせてきたのだろうと反省しています。あの時は、反抗ばっかりして迷惑かけてごめんなさい。
 そして、反抗ばっかりしていた女の子は中学にあがりました。
テニス部に入部し、とても厳しい顧問のおかげで落ち着きを取り戻したので、きっと両親も安心したよね。
中学生も終わりに近づき、進路を決める季節になり、私は看護師を目指す夢を打ち明けた時は驚きと同時にものすごく反対してたよね。
だけれど、最終的に看護の道へ進むためにお金がかかっても私立への入学を決断してくれた時は、本当に嬉しかったです。私は、そこで必ず立派な看護師になると決めました。
そして、高校へ上がり看護専門学校に進みました。
学校に入ると、今までに勉強したことがない専門的な知識の習得に戸惑いながらも応援してくれていたのを知っています。近所の人にも看護師を目指してることを自慢しながら話していたことも知っていました。正直、とてもうれしかったよ。
 だけど、それが嬉しくもありプレッシャーに少しずつなっていたことを知らないよね。両親からの期待、兄も医療系に進んだことによる重圧を考えれば考える程、自分を追い込んでいってしまいました。

そして、2年生の夏、看護専門学校を退学を決断しました。

「看護師の資格だけ取りな。」
「1年頑張ったんだから、あと2年なんだから頑張りなよ。」

 と、反対の嵐でしたね。それは想定済み。だけど、私はもう限界だったんだよお母さん、お父さん。もちろん、本気で勉強して実習で指導者さんや先生に指導され怒られても耐えて絶対看護師になってやると思っていた。
 でも、時間が経つにつれてどんどん辛い気持ちを打ち明けられず一人苦しんでたんだ。そんな気持ちを両親に話したとき、最初は反対していたのに自分の意見を受け入れてくれました。

「あなたが自分のしたいことをやりな。」
「自分の人生は自分で決めな。」

と私の背中を押す言葉までかけてくれたとき、涙が止まりませんでした。その時、看護の道ではないけれどこれからの人生悔いがないように精一杯努力していこうと決めました。両親に恩返しするために。

私は、自分を振り返ることがあまりない人間だけど、とても感謝しきれない程の苦労と迷惑をかけてきたんだと改めてありがたさを知りました。
自分のやりたいことをさせてくれる両親は、世界で一番優しい親です。そして、自慢の親で、大好きです。
22年間、本当にありがとう。
私は、あなたの子供に生まれてこれて本当に幸せです。

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