天国へ届けたい、ありがとう。

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ときちゃんへ

ときちゃんが天国へ行ってからもう1年以上が経過しましたね。もうそんなに時間がたってしまったということも、もう会うことができないことも、未だに信じられなくなる時があります。

ときちゃん。私はあなたにずっと謝りたかったことがあります。ときちゃんが体調を崩して、認知症を患って、入院したことを知って、すぐにお見舞いに行けなかったこと、会いに行かなかったこと、電話をしなかったこと、本当にごめんなさい。
母から連絡が来る時まで、そんなにも別れが近かったことを知らずにいて、実感が湧かなくて、葬儀の朝に穏やかな表情で眠るあなたをみて、ただただ涙が止まりませんでした。自分に対する怒りを抑えることもできませんでした。

静かに執り行われる葬儀の間、私は、高校生の時に、学校のことで悩んでいた私を家に住まわせてくれて、穏やかな毎日を与えてくれたときちゃんのことを思い出しました。
あのやさしい時間がなかったら、私は道を間違えていたかもしれないし、生きる気力を無くしたかもしれません。だから、ときちゃんは、私の恩人でした。とっても大切な人でした。
あの時からこれまで、ときちゃんへの感謝を忘れた日なんてなかったけれど、言葉にしてきちんと伝えていなかったことが、ただただ、悔やまれて、最後に会えなかったことだけが、私の心に残り続けていました。それが消えることは、多分これからもずっと、ないでしょう。

どうして、もっと、早くに伝えられなかったのだろうと後悔もしたけれど、もしも私の言葉が届くのなら、届いて欲しいです。いつも、温かい気持ちで、私を、私の家族を見守ってくれてありがとうございました。

ときちゃんとの思い出も、あなたの美しい心も、私はずっと忘れません。たくさんの病を乗り越えて、最後まで戦い続けたときちゃんを心から尊敬しています。
どうか、天国では、心穏やかに過ごしてください。

本当に、ありがとう。

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