お年玉ありがとう！

祖母へ

昨日私の一人暮らしの家に来て、
要らないと言ったのにミカンを沢山置いていった。

要らないと言ったのに1万円も机に置いてあった。

私はもう働いていて、少ない給料だけど、
お年玉もらわなくても細々暮らしていけるよ。

そんなに色々心配しなくても、
私ももう大人だよ。
でもおばあちゃんにとっては私はいつまでも孫で、子供なんだよね。

おばあちゃんにそうやって心配されると、
普段は「もう大人だ！」と強がって一人で暮らしているのが、
途端に昔の人見知りでよく泣く自分に戻って、
なんだか分からないけど泣きたくなってきてしまう。
そう振り返ると、私はまだまだ大人なんかじゃない。

でも社会では私は大人で、
大人として澄ました顔して強くいなくちゃいけない。

おばあちゃんに子供として扱ってもらえる瞬間は
唯一、自分が素直に自分らしく無邪気でいられる瞬間だ。
おばあちゃんが私のことをいつも気にしてくれる。
だから私も時々、おばあちゃんのことを思い出して、
自分も童心にかえって心をリセットするよ。

いつもありがとう、おばあちゃん。
これからも長生きしてね。

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