忘れられない赤ペンでの返信

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小学校の担任の先生へ

小学校の4年生、忘れられない思い出があります。
その時期私はクラスの一部の男子クラスメイトに体の特徴のことで少々からかわれることがありました。今となっては些細なことですが、その頃は多感な時期ということもあり悩んでいました。両親に相談するのにもちょっと恥ずかしく、結局担任の先生に提出していた日記帳に悩みを書きました。

先生は私と同じくらいの娘さんがいる女性の先生で、普段からお母さんみたいな雰囲気のある近づきやすい先生でした。朝出した日記帳を夕方受け取ると、中にはびっしり赤ペンで先生からの返信が書かれていました。

まず感じたことは、先生ちゃんと読んでくれたんだという安心感、そしてそのびっしりと書かれた返信に胸が熱くなりました。こんなに親身になってくれる先生が担任でよかったとホッとしたことを覚えています。

数日後、授業中に急に先生から用事を頼まれました。何も考えずに教室の外へ行き、用事を済ませて戻りました。その時間に先生はクラスの同級生に、簡単なお話をしてくれたようです。その後、私をからかっていた男子たちはピタっとからかうのをやめてくれました。

子供の頃は些細なことでも自分にとっては大事件です。学校が世界の全てで、時には親に心配をかけたくないという理由で、相談しにくいこともあります。
そんな私にまるで母親のように寄り添ってくれた先生の優しさと、あの赤ペンで書かれていたノート忘れません。

今の私はあの頃の先生と同じくらいの年齢になっているかもしれませんね。私は先生のような思いやり深い人になっているでしょうか。
先生,本当にありがとうございました。

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