命の大切さをありがとう

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じいちゃんへ

私は祖父母ことが大好きで、小学生の頃から夏休み・冬休み・春休みには東京から福島の祖父母の家に泊まりに行くのが恒例でした。
祖父母は、居酒屋を経営していて働き者の2人を尊敬していました。

高校生になってからは、お店を手伝うこともあり、一緒に働けるのがとても楽しく幸せな時間でした。私は祖父母の家に行けば、いつも美味しい料理を食べさせてくれて、体重増加することは当たり前でした。

それから月日は経ち、私も30歳を越えた頃、祖父が倒れました。それまでもガンを患ったり、決して身体が強かったわけではありませんが、毎日お店に立ち続け、大好きなお酒を飲むが大好きだった祖父。
入院先へ急いで向かいましたが、そこには私が知っている祖父ではなく、管にたくさん繋がれた意識のない祖父。涙が溢れました。

そこからお医者さんもびっくりするような奇跡の回復を見せ、私の名前を声に出してくれた時のことは今でも鮮明に覚えています。

それから入院して1年が経った頃、祖父の容態が急変。急いで駆けつけると、意識がない状態ですが、とても苦しそうな姿。でも祖父ならまた奇跡を起こしてくれるだろうと家族も思っていたのですが、それから意識が戻ることなく、大好きな家族に見守れながら息を引き取りました。

最期の頃は、話すことができなかったので、筆談で祖母へのラブレターを毎日書き続けた祖父。祖母が面会時間になってもこないと時計を握りしめる祖父。そんな2人の姿を見て、こんな夫婦になりたいとも思ったし、命の大切さを教えてくれた祖父には感謝の気持ちしかありません。

その感謝の気持ちは伝えたいときにすぐに伝えること。私はそれを祖父から学ばせてもらいました。会えないのはとてもさみしいですが、いつもより近くに感じることのできる祖父に今日もありがとう。

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