遅くなってごめんね

おじいちゃんへ

おじいちゃん、私の事をたくさん想ってくれて、本当にありがとう。小学生の頃、私が学校から帰ってくるのを公園のベンチに座って待っていてくれたよね。あの時は気付かなかったけど、それがどんなに特別なことだったか、今なら良く分かってます。たくさん、本当にたくさんおじいちゃんとおばあちゃんの家に泊まりに行きました。いつも私の好きなアニメを録画していてくれてありがとう。私が好きなアニメにピンクマーカーで線まで引いて準備しててくれたんだよね。ありがとう。私が皿を洗ったり掃除をしたりすると、オロナミンCを冷蔵庫から出してくれたね、すごく美味しかったよ。今でもオロナミンC、大好きです。喧嘩もしたね。怒られたこともあったけど、それは私のことを想って起こってくれていたんだよね。ありがとう。私が大学生になった頃、おばあちゃんが病気で入院して、おじいちゃんが家に一人でいるようになった時。おじいちゃんが心配で家に行くと、いつも「ありがとう」って言ってくれたね。大学の勉強やらその他のことで忙しくて、精神的に辛かった私に、「少し休め」って言ってくれたこと、私は一生忘れません。おじいちゃんには何でもお見通しだったんだね。ありがとう。大好きな、大好きなおじいちゃん。おじいちゃんは本当にいい人で、たくさんの人にも好かれていたから、ガンで亡くなる時もピンピンコロリだったね。苦しむこともなく、いい最期だったなぁて、私は思います。でも、一つだけ心残りがあります。私には、結婚を考えている人がいたのに、それを伝えられなくて。もっと早くに言えたらよかったのに、おじいちゃん、すぐに逝ってしまうから。それにね、私、その人と結婚して、今、つらいこととか寂しいこととかあるけど、結構幸せに過ごしてるんだよ。結婚式はまだ挙げてないけど、ウエディングドレスきて、写真は撮ったんだ。私、おじいちゃんの写真を持って、一緒に撮ったんだよ。向こうで見てるかな。あんなに小さかった私が、こんなに大きくなりました。本当に、本当にありがとう。ひ孫が出来たら、真っ先に見せに行くからね。おばあちゃんのことは心配しないでね。大好きだよ、おじいちゃん。

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