幼い頃の思い出は一生消えないのですね

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もう、15年、経つのですね。
おじいちゃんが亡くなってから。

先日の法事で、久しぶりにおじいちゃん、おばあちゃんの並んだ写真を見ました。
おじいちゃん、おばあちゃんがそちらに行って1年経ちましたね。
また二人で暮らし始めたことでしょうね。
私が幼かったあの日々のように。

田舎の農家だったおじいちゃんの家へ遊びに行くのは、子供だった私にとって、とても特別で、ワクワクする出来事でした。

春はこぶしの花が満開になるお庭。見上げると花の白さが眩しいほどでした。
皆で行った蛍狩り。瓶の中に入れて枕元に置いて夜じゅう、眺めましたね。

おじいちゃんが松明をもってお墓まで迎え盆に行くのも好きでした。
花火。おじいちゃんは爆竹ばかりやって、私を怖がらせていましたが、実際はすごく楽しかったです。

一年を通してのおじいちゃんの田んぼの仕事。
コンバインに一緒に乗って稲刈りをしましたね。

クリスマスには、おじいちゃんは仕事帰りに、子供一人につき一つのワンホールの大きなケーキを買ってきてくれましたね。ケーキ丸ごとなんて、夢のようでした。

お正月には餅つき。おじいちゃんは一生懸命、餅をついていました。そして、餅になる前の、焚火で炊いたモチ米の何て美味しかったことでしょうか。

酔っぱらったおじいちゃんが更に面白くなるのだって、とても楽しかったです。
もう、ずっと前の事なのに、この豊かな体験は私の名で鮮やかに残っているのです。おじいちゃんの姿と一緒に。
大人になって思うのは、子供のこんなにワクワクさせられる大人って素敵だな、と言う事です。

おじいちゃん、私に素敵すぎる子供時代をどうもありがとう。
この宝のような思い出は、私の人生を今なお、豊かにし続けています。

 

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