今でも大好きなお父さんへ

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お父さんへ

私が高校に遅刻しそうになったあの朝。
お父さんは「車で送っていこうか?」とトイレの中から声をかけてくれましたね。
「お父さんトイレ長いし。走ってけば電車に間に合うから。行って来ます!」
私は笑いながらそう言って玄関を飛び出しました。
……まさか、これがお父さんとの最後の会話になるとも知らずに。

小さい頃からお父さんが大好きでした。
悪い事をすればビンタに拳骨が飛んできたけれど、ちゃんと頑張れば褒めてくれる。
私の事を、いつでも見てくれていることがとても嬉しかったです。

仕事の手伝いをしてくれ、とお父さんの仕事にも連れて行ってくれましたね。
それほど仕事の役にはたてないのに、手伝ってくれたお礼だと、お昼ご飯にいろんなラーメン屋さんに連れて行ってくれて……。ラーメン大好きな私にとっては何よりの楽しみでした。

寝る前にお父さんの全身マッサージをしたのも良い思い出です。
お駄賃を出してくれたので、これは頑張らねば!と、疲れがとれるよう、TVや本でマッサージやツボの研究をしてみたり。
おかげで私のマッサージは上手だと、他の人たちも喜んでくれています。

最後の言葉まで、私の事を心配してくれてたお父さん。
お父さんに愛情いっぱいに育ててもらった事は、私を支える柱となっています。
お父さん、本当にありがとう。
今ではもう、お父さんが亡くなった年齢に近くなるほど、私も年を重ねました。
いつかあの世で再会した時は、直接お礼を言わせてください。

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