素直になれなくって言えなかったけど

弟へ

年が離れているせいか弟にありがとうと言ったことがあまりありませんでした。

子供の頃は年の離れた弟が可愛くってしかたがなく、世話を焼くのが大好きで弟からすれば、鬱陶しいと感じたこともあるかもしれません。
しかし、弟が大人になってからは気付けば姉である私の方が助けられてばかりで、いざとなると頼れるのがたった1人の兄弟である弟でした。

でも、姉というプライドが邪魔してしまい弟に助けられても素直に「ありがとう」の一言が言えませんでした。

一番ありがたかったのは、子供が病気の時に呼んだらすぐに来てくれて助けてくれた時でした。

大人になってからは、弟と言うよりお兄ちゃんのように頼れる存在になっていました。
何かあるとすぐに弟に相談して、アドバイスをしてもらったりご飯をごちそうになったり、子供の頃とは完全に立場が逆転していました。

自分で頼りにしているのを分かっていながら素直に「ありがとう」と言えずに来ました。
もうすぐ弟の誕生日が来るのでプレゼントと一緒に「ありがとう」の言葉も一緒に贈ろうと思っています。

顔を見ると恥ずかしくなってしまいそうだけど、きちんと弟に伝えたいと思っています。
いつも助けてくれて「ありがとう」そして私の弟に生まれて来てくれてありがとうと。

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