- 10 先輩・上司へのありがとう
- 2018.07.16
夢を助けてくれた人へ
桜井さんへ
私には、一生忘れられない恩師が居ます。今思えば、職業も生き方も物の考え方も全く真逆の人。しかし、「夢」に関しての価値観が一致していたのでしょう、とにかく私の夢を信じてくれ、あらゆる手段で応援してくれた人でした。彼の名は、「櫻井先生」。都内で開業している税理士さんです。
櫻井先生との出会いは、遡ること4年前。ダンサーになりたいという夢のため地方から上京してきた私と櫻井先生は、私のアルバイト先だった飲食店で出会いました。そこの常連さんだった先生は本当に気さくな方で、私のミスにも嫌な顔一つ見せず明るく振舞ってくれる人。時間が経ち仲良くなるにつれ、お互いの身の上話をシェアするような仲になりました。
ある日ふと私が「夢のために上京してきたけれど、アルバイトばかりの日々で不安だ」と愚痴こぼすと、先生は自分の事務所で事務員をしないかと提案してくれました。それまでダンスばかりに時間を費やしてきた私にとって、税理士事務所での事務など想像もつかない世界。しかし先生は「パソコンさえ使えれば問題ないから、夢を叶えるためにきちんと時間を使いなさい」と言ってくれました。
結果、仕事やレッスンが入ったらそちら優先。止むを得ず出勤時間が短くなった時も「1番の目的がダンスなら、私への申し訳なさが消えるくらいガムシャラに頑張るべきだよ」と背中を押してくれました。いくら夢があるからと言って、そしていくら他人の夢を応援したいからと言ってこんなふうに振舞える人はなかなか居ない。私は櫻井先生に出会ってから、「いつかこんな人になりたい」と思うようになりました。
一生懸命頑張れば必ず誰かが助けてくれるなんて、世の中はそれほど甘くありません。ですが、どこかで運良くそんな人に出会えるチャンスもある。今ではダンス1本で生計を立てられるようになり、先生もそれをすごく喜んでくれました。
金銭的に厳しかった日々をずっと支えてくれた櫻井先生。歳をとるにつれ、彼の偉大さに気付かされます。いつか最高の恩返しができるよう、今はひたすらダンスを頑張る!それが何より先生を喜ばせることになると信じています。
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