- 05 姉妹・兄弟へのありがとう
- 2018.07.12
後になってから気付いても、もう言えなかった兄へ
今年7回忌になる兄へ
4つ年上だった兄へ。
私が学生の時は、私のものを勝手に持ってっちゃったり、
すぐにダメだしされたりで、良く喧嘩をしてました。
「汚ねぇ字だな。字ってのは人に読んでもらうためにあるんだ」
「箸も綺麗にもてないのか?箸の持ち方は決まってんだし、持ちやすいんだ」
とか、何かにつけてすぐマナーの事ばっかりで煩かったです。。
社会人になってからは、私が先に就職したので
アート系の仕事をめざしてたお兄ちゃんは仕事になかなか就けなかったりして、
私が仕事で「疲れた~」ってダラダラしてる姿をみて、
私に八つ当たりもしてました。
「疲れたからって、椅子に脚あげるんじゃねぇ。女だろ」
って言われたときは、当時は私も新人社会人で一杯一杯だったし、
「今は疲れてるんだよ!!一日くらい見逃してよ!!」って
「自分がうまくいってないからって、マナーが云々で憂さ晴らししないでよ」
としか思えませんでした。
暫くして、私が会社で先輩方との飲み会で
「高卒は馬鹿だ」って何十分も話題にされたとき、
悔しくって駅から家まで号泣して帰ってきた日がありました。
翌日バイトから帰ってきたお兄ちゃんが、親からその様子を聞いた時
「高卒で何が悪い、馬鹿っていうお前の方が馬鹿だバーカ。って言ってやれ」
ってメールをくれた事、凄く嬉しかったです。
お陰で辛かった新人時代も、その言葉で味方してくれる人がいるんだって、
頑張ることが出来ました。ありがとう。
その頃からお兄ちゃんはバイト先で評価されて、
目指してたアート系の仕事じゃないけど社員に登用もされましたね。
結局その後、割とすぐに仕事帰りに交通事故でお星様になってしまったから、
簡単な返事だけで、ちゃんと感謝を伝えられませんでした。
でも本当はそれだけじゃないんです。
散々ウルサイ思ってたマナーの事とか、無意識に頭に入ってたんでしょう。
「綺麗に書くね、字が読みやすよ」「お箸の持ち方綺麗だね」
「座り方が綺麗だね」って褒められることもありました。
歳を重ねてきてマナーがいかに他人には指摘しにくいのか、
出来るとできないではどうちがうのか、が分かるようになりました。
本当は、心から「ありがとう!」って伝えたいけど
もういないから伝えられもしないね。
生きてるときに気付ければ伝えられたのにって、今は思います。
本当に、妹を叱ってくれて、ありがとう。
お兄ちゃんの分まで、これからも沢山頑張って生きて行きます。
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