生きている間に『ありがとう』が言えなくて。

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父さんへ
父さんが亡くなって、17年が経ちました。
父さんが亡くなった時、ちょうど俺は大学を卒業する時でした。
うちの家は母さんがヤマザキパンを営んでいて、父さんが牛乳配達をしていたね。
共働き月曜~日曜まで毎日働いて、忙しくしていたね。
小さい時に俺の家だけ授業参観に親が来ないし、夏休みとか旅行にも行けなくて、とっても寂しかったのと、少し親を恨んでいたのを覚えています。
大学の時は朝4時に起こされて、無理やりヤマザキパンの手伝いをさせられ、
手伝い後に大学に行くような生活をしていました。
大学4年の時です。父さんの体調がいきなり悪くなり入院してしまいました。
しばらく入退院を繰り返していたのですが、ある日、お医者様に
ガンを告知され、だいぶ進んでいてもう手術ができないと言われました。
その時は、本当に目の前が暗くなったのを覚えています。
その後、若かった父さんのガンはどんどん進み、自分では動けなくなりました。
お見舞いに行っても苦しそうな父さんを前に涙が止まりませんでした。
看護師さんにどうにかなりませんかと訴えたのですが、どうにもなりませんでした。
それから数日後父さんは無くなりました。
大学に入ってこの方、ろくに会話もできず、感謝の気持ちなどこれっぽっちも伝える事ができませんでした。
17年がたち、2人の子供ができて、小さな子供に感謝されることの喜びを初めて感じた時、どうして父さんにあの時に言えなかったんだろうと後悔をしています。
そのことに気づいた時から、妻にも子供にも会社の人にも、気づいた時には感謝の気持ちを伝えるように意識が変わりました。
自分は色々な人のかかわりの中で生かされている、そう今は感じています。
何気ないことにも感謝の気持ちを持ち、生きている間にたくさんのありがとうを言っていきたいと思っています。
天国にいる父さんにも日々ありがとうを心で伝えていきます。

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