伝えられなくてごめんなさい

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おじいちゃんへ

ありがとう、と言いたい方は私のおじいちゃんです。
おじいちゃんが若くして亡くなってもう十数年ほどになりますね。
その時おじいちゃんは60歳くらいの私は14歳ほどでした。

私が生まれてからおじいちゃんはとても喜んでくれたそうで、覚えてる限りでもとても甘やかして貰いました。
色んな好きなものを食べさせてくれたり、色んな地方への旅行にも連れてってくれたんです。
私も好きなものが食べれたり、小さい頃にいった旅行はとても楽しかったです。
おばあちゃんも甘やかしてくれるものの少し厳しめでした。
(今覚えばかなり狂気的な事件もあったりなかったり…)

そんな甘やかしたがりやなおじいちゃんですが、私が小学生中学年あたりの頃でしょうか、ディナー予約したので食べにいこうと言ってくれましたよね。
私はなぜかとても行きたくない気持ちになり駄々をこね、絶対に行きたくないと言いました。
そんな私をみておばあちゃんがとても怒り、おじいちゃんはまあまあとなだめてくれて行くのをやめてお家でご飯を食べようと言ってくれたの覚えてます。
あの時何故だか分からないのですが、いつも楽しみにしていた皆での外食が急に嫌になったのです。本当に子供のわがままでした。

これはおじいちゃんが亡くなった後におばあちゃんから聞いた話なのですが、そのお店は予約が殺到しているお店で半年越しで予約をとったお店だったそうです。
だからおばあちゃんも物凄く怒ったんだなと納得したあとに私はとても後悔してしまいました。
私が外で食べるご飯が好きだからと美味しいご飯を食べさせてくれようとして頑張ってとってくれた予約を私はその時の気分で断ってしまったんです。
おじいちゃんだってその日がとても楽しみだったはずです…

おじいちゃんごめんなさい、あの時の事は今でも記憶に残っていて、たまにふと思い出して、ごめんなさいもありがとうも言えなかった自分に後悔しています。

おじいちゃん、美味しいものいっぱい食べさせてくれて、楽しいところにいっぱい連れてってくれて、ありがとう。本当にありがとう。

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