助けられてわかったこと

義姉へ

私はこれまでずっと、夫のお姉さんのことが苦手でした。
結婚が決まってご挨拶させてもらった時から「本当の姉妹のようにしようね」と言ってくれたのはありがたいのですが、いろんなことを一緒にやりたがるお姉さんに疲れてしまっていたのです。
私はもともと女友達と一緒に買い物に行ったりすることが苦手なタイプでした。
映画やカフェにも一人で行ってゆったり過ごすのが好きです。
休日のたびにお姉さん家族とアウトドアにいそしむことは苦行であり、図書館で読書して過ごしたい週末もあるのだとお姉さんに打ち明けたい衝動に駆られたことが幾度となくありました。
そんな私が先月、靱帯を切ってしまい動き回ることができなくなってしまいました。
車の運転ができなければ何もできない田舎町です。デリバリーをしてくれるピザ屋さんやお寿司屋さんなどまったくありません。
そんな私のために食料を調達してくれたり、病院に連れて行ってくれたのはお姉さんでした。
これまでお姉さんと距離をおきたいと思ってばかりいた私が、誰よりもお姉さんに助けられたのです。お姉さんの積極的な性格のおかげです。
本当に感謝しています。ありがとうございました。
お姉さん家族に何かあれば、私も積極的に助けてあげたいと思っています。
今なら、お姉さんに心を開くことができる気がします。
会話がお姉さんからの一方通行にならないように、私も素直に苦手なことは苦手ということも感謝とともに丁寧に伝えられるようにしていきます。

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