- 03 お祖母ちゃんへのありがとう
- 2019.10.23
本当にありがとう。
おばあちゃんへ
大好きな祖母にありがとうと伝えたいです。祖母は他界してしまいましたが、生前はいつも私の幸せを願ってくれている優しい人でした。両親がと共働きで寂しい思いをしている時、いつもぜんざいを作ってくれました。そのあんこの美味しいこと!甘すぎず柔らかすぎず、とても優しい味がしました。祖母は小豆を似ているときいつも言っていました。焦らない、焦らないと。じっくりゆったり時間をかけたらきっと美味しくなるから、と。なんだか自分に言われているような気がして、すごく心強かったです。
私がなかなか結婚しなくて、周りから色々言われた時も、祖母だけは私に寄り添ってくれました。結婚は周りを気にしてするものじゃないんだから、あなたは堂々としていればいいの、と微笑んでくれました。肩身が狭かった私は、祖母の言葉に胸を張ることができました。そこからまた頑張って仕事に打ち込んでいけました。本当にありがとう。
祖母の病気が発覚した時、声になりませんでした。目の前が真っ暗になり、どん底に突き落とされたような気持ちになりました。でも病室へ行くと、今までと変わらない優しい祖母がいました。治療が辛いはずなのに、いつも笑顔で私に「いらっしゃい。」と言ってくれました。本当なら私が祖母を励まさねばならないのに、祖母がいつも私を元気付けてくれましたね。あの時の私は今でも本当に情けない姿を見せたと思っています。
亡くなる数週間前、私にお手紙をくれましたね。弱々しい字でしたが、一生懸命書いてくれたのがすごく伝わりました。あなたはあなたらしくね、いつもそばにいますからと書いてくれていました。帰宅してから読んで号泣しました。本当にありがとう。このお手紙は私の一生の宝物です。
私は祖母の足元にも及ばない人間だけれど、祖母のように慎ましく、優しく、謙虚にこれからも生きていきたいと思っています。
私のおばあちゃんに成ってくれてありがとう。またいつか会えるのを楽しみに、人生を全うします。ありがとう。