「ありがとう」にありがとう

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大学時代の友人へ

大学時代は、通っているキャンパスも違い、学部も違い、接点は部活しかなく、途中長期で海外に留学に行ってしまったあなたとは、ほとんど接点がありませんでしたね。

しかし、もうじき卒業だという4年生の12月に、下宿にあなたからのクリスマスカードが郵送されてきたのにお返事をしたのがきっかけで、私たちは文通をメインにもう20年以上、いろんなことを話してきました。
今思うと卒業してからの方が仲良くなったというのも不思議な縁だよね。

あなたがつらい思いをして何度も転職した時も、私が彼氏に裏切られて落ち込んでいた時も、400キロも離れた場所にいながら、お互いが真っ先にそのことを報告しあって相談しあってきました。

しかし、ある時期を境に、どちらかというと私の方があなたに相談することが多くなってしまい、本当に迷惑ばかりかけて、最近はずっと申し訳なく思っていました。その間あなたも、体調を崩したり、それでも子育てを頑張っていたり、いろいろあったはずなのに、いつも手紙やメールを迅速に送ってくれて、本当に感謝しています。

私が親の世話や自分の病気のことでにっちもさっちもいかなくなってしまった際、やはり最初に思い出した友人はあなたでした。
近くにも友人はいたんだけど、私とは物事に対する考えが違くても、必ずまず一度は私の考えを受け止めてくれた上でアドバイスをくれるあなたに、カツを入れてもらいたかった。

弱虫の私は、やはりその時もあなたに相談してしまいました。しかし、あなたはその時、いつものようにアドバイスをくれるのかと思ったら、メールの一番最初に書いてあった言葉が

「そんな重大なことを私に相談してくれてありがとうね!」

というものでした。私はこの一言で涙があふれて止まりませんでした。
そのあとも、辛かったら泣く日があってもいい、辛いと思うこと自体仕方がない、むしろここまで乗り越えてきたことを誇りに思うべきだと
あなたの思いやりあふれる言葉に背中を押される思いでした。

私は今、大変苦しい時期を過ごしていますが、どんな時期でも一つだけ揺るがない自信は、友人にだけは恵まれているということです。

「ありがとう」をありがとう。これからもよろしくね!そして私のことも頼ってね。

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