- 10 先輩・上司へのありがとう
- 2019.09.29
仕事のイロハを教えてくれてありがとう。
ともこ
主任へ
10数年前に入社した私は右も左も分からず要領も悪く本当に「使えない」新人スタッフでしたね。母親にもそんなに目くじらをたてて叱られた事がないほど毎日毎日叱られていましたね。
「普通ならできるでしょ!?」と毎日のように言われて「普通の事が分からない、できないダメな私。」と自分を責めて病んでしまうことがありました。そして、会社を辞める決意をして社長に相談しました。そうすると社長の提案で後日あなたと話をする機会をもらいましたね。
その時「私は人間だから差別もするし、ひいきもする。そうされる人間にならないとつまらんよ。」そして「ここで簡単に辞めてもいいけど、今辞めたら何にもならないよ。辞めると言って引き留められるような人間になりなさい。」と諭してくれました。
あの頃は「クソババァが。勝手なことばっかり言って結局いじわるじゃん。」と思っていましたが、その後少しづつですが仕事にも慣れてきて後輩が出来てだんだんと職場が楽しいものとなっていきました。
相変わらずあなたの事は怖いことが多かったのですが、今ではどんなに人間ぽくて人情に熱い人だったのかよく分かります。なぜならばわたしが本当に困ったときは必ず助けてくれて、知らん顔することなく尻ぬぐいをしてくれるのが分かったからです。だからこそできない私を本気で叱ってくれていたのだと気付きました。
あれから10数年経った今では私はあなたから叱られることはなくなりましたね。もうすぐ職場を引退してしまうあなたに面と向かっては恥ずかしくて言えそうにありません。ダメだった私をここまで導いてくれてありがとう。時には母のように心配し、叱ってくれて本当にありがとうございました。
お気に入りに入れるスポンサーリンク
-
前の記事
あなたの生きざまが変えた私の看護観 2019.09.28
-
次の記事
元気でいてくれてありがとう 2019.09.30