- 05 姉妹・兄弟へのありがとう
- 2019.09.26
いつもそばで応援してくれるお兄ちゃん
 あき
 あき
	    お兄ちゃんへ
私には6歳年の離れた兄がいます。今日はそんな兄にありがとうを伝えたいです。私の両親は昔からあまり仲が良くなくいつも家で口論をしていました。まだ小学生になったばかりくらいの私にとって、大好きな両親の喧嘩は本当に胸が裂けるように辛かったのです。でも私の兄はそんな両親をよそにいつも私に喧嘩をしている姿は見せないように気を使ってくれて、部屋で一緒にゲームをしたり、たまに喧嘩の声が聞こえてきたときは「どうしてあんなに仲悪いのに結婚したんだろうね」と冗談っぽく私に話してくれたりしました。しかし、そんな兄も高校に進学すると同時に実家から県外の高校の寮に住むことになり、それからは年に数回しか会うことができなくなってしまいました。
兄が家からいなくなった後も両親の喧嘩は収まることはなく、私はいつもその喧嘩が収まるまで自分の部屋で泣いていたことを覚えています。
大人になった今、先日兄とお酒を飲みに出かけたときのことです。兄が私に言いました。「県外の高校に行ったからあの後おまえには苦労かけたよな。ごめんな」
私はその言葉に涙が出てしまいました。
なぜなら兄は一つも悪くないし、なんの責任もない。それでも私のことを考えてくれていて、今でも自分が実家からいなくなったことを悔やんでいたのです。
私はその時兄には、「全然そんなことないよ。平気だったよ」としか言えませんでした。
面と向かって感謝の言葉は恥ずかしかったけれど、お兄ちゃんありがとう。

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