いつもボランティアで指導してくれてありがとう

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おじさんへ

私は中学1年生からソフトボール部に入部し、毎日練習に励んでいました。
田舎の中学校だったため部員の数が少なく、壮絶なレギュラー争いを経験しなくとも自然にレギュラーをもらえるという幸せな環境にいました。

顧問の先生は長年ソフトボール部の顧問をしていましたが、経験者ではありませんでした。その為、どうしても指導内容に限界がありました。練習試合をするにも近場にソフト部のある中学校が無かったため、なかなか機会に恵まれませんでした。それでも毎年全道大会に出場することができていました。

それは、あるおじさんの熱心な指導があったからなのです。
おじさんは野球経験者でしたが長年行ってきた指導方法に一目置かれていました。強面で、時には大きな声で厳しい指導をすることもあり部員たちからは恐れられていましたが、指導を受けた部員のほとんどは明らかな成長を遂げるため、みんなから信頼されていました。

週に一度は、希望者のみで行う「おじさんの練習」がありました。19時頃からの練習で正直体も心も付いていかない時もありましたが、この練習に参加するとどんどん技術や精神面が向上していきました。

そして迎えた最後の中体連。全道大会まで無事コマを進め、1回戦の相手は毎年優勝していたチームでした。ピッチャーだった私は、相手の作戦にはまりピッチングのリズムを崩されポコポコと打たれてしまい、無念にも1回戦で敗退してしまいました。その時はとにかく悔しかったですが、今思えばおじさんのあの厳しい練習や指導が無ければ全道大会までは行けなかったと思います。

全ての指導を、ソフト部の為にボランティアでしてくれたおじさんにはたくさんのいい経験をさせてもらい、今でも感謝の気持ちで一杯です。

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