お母さん、支えてくれてありがとう。

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母親へ

大学4年生のとき、思うように就職活動が上手くいかず、やっと内定をもらった先がブラック職場でした。いち販売員として働き始めましたが、店長は社員に暴言を吐き、パートの人は怖がって次々辞めていく。本社は店の現状を知ろうとしない。月日が経つにつれて、肉体的にも精神的にもしんどくなってきました。

ある日の夜、仕事から帰ってきた私は母に「もう辞めようと思う。つらすぎる」と目に涙を浮かべながら言いました。体に力が入らず、疲れきってきたので、家に帰ってくるなり、床に座り込んでいたのです。

すると、母は私の手をぎゅっと握って「しんどい思いまでして、仕事に行く必要はない」「大丈夫、守ってあげるから」と答えてくれました。

周りの先輩や上司は「新卒1年目で辞めるなんて甘えだ」「最低でも3年は続けるべきだ」と話してくる中、私の身をいちばんに心配してくれたことに、涙が止まらなくなりました。

その後、無事に転職し、新しい職場で夢を叶えるために働いています。

あのときの母の一言があったからこそ、次の一歩を踏み出すことができました。もし「辞めるなんて甘えだ」と言われていたら、さらに自分を追い込んでいたと思います。本当に、ひとりで抱え込まなくてよかった。

今度は母のように、私が誰かを支えてあげられる人になりたいです。

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