ごめんと、ありがとう

お母さんへ

4人兄弟の末っ子だった自分は、産まれてすぐ保育園入ったよね。小さい頃の遊んだ記憶は、ほとんど保育園の先生や友達、兄弟ばかり。上3人のアルバムはたくさんあるのに、私はアルバムもなく数枚の写真だけ。

他にもたくさん、積もり積もっていた思いは中学生になって更に増し、遂にお母さんに「お母さんは私のこと嫌いやろ？」って。お母さん、そんな思いさせてごめんね。って。

そんな出来事から10年以上経ち、出産を機に里帰り。孫を抱き上げて嬉しそうなお母さんは、「〇〇(私)の小さい頃にそっくり。ここ触ると、〇〇も嬉しそうに笑ってて可愛くて毎回抱きしめてた懐かしいなぁ」って。

その表情を見ると泣きそうになるくらい暖かく、10年以上経って私は愛されてたのか、と思った。あの時、些細な一言で傷付けてごめん。産んでくれてありがとう。

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