なかなか言えないありがとうの気持ち

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私が30後半からうつ病とパニック障害になり、本来ならお母さんを支えるべき年齢に差し掛かった私が、お母さんの世話になりっぱなしの生活になってしまいました。

元々持病があったのに、お母さんは自分の体の事より私の身を案じ、心配をかけっぱなしの数年。

一昨年、とうとうお母さんの持病が悪化し、とうとう家事が自力でできなくなってしまい、私が家事の担い手になりました。

好きな絵も描けなくなり、どこか自分がそう遠くないうちにいなくなってしまうのを悟ったようになってしまったお母さんを見ていると、伝えたいお礼やお詫びを述べてしまったら、お母さんがいなくなってしまうように思え、言い出すことができません。

いい大人なのに、精神疾患にかかってしまったために、大きな迷惑をかけたことごめんなさい。お母さんの病気の悪化の一因は、間違いなく私のせいだと思っています。
しかし私が自分のせいだと嘆いてばかりいてもお母さんが悲しむだけだろうと思い、今はひたすら食事を作り、掃除をし、家のことをすることしかできません。

そして、私の発病から数年、自分のことより私の命を優先してくれたことに本当にお礼を言いたいです。

また、私はたぶん自分一人では、到底この試練に耐えうることはできなかったでしょう。しかしお母さんは、私に妹という、かけがえのない理解者を授けてくれました。そのことにもありがとうと言いたいです。

私はお母さんと絵を描き、花を見る日々が又来ることを諦めていません。
また、私が社会に復帰するのを見届けてほしい。お母さんがいつか、いつもそばにいるので・・・と書いてくれた手紙を、ずっと財布に入れています。
病気と闘っているのはお母さんだけではないので、今度は私を頼ってほしいです。

お母さんありがとう。お互い必ず治ると信じて、前に進んでいこうね。

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