代わりに運転してくれてありがとう

トラックの運転手さんへ

私は高校を卒業の同時期に、車の運転免許を取りました。その当時はオートマ車のみの運転免許証というのはまだありませんでしたので、マニュアル車を運転する免許証を取得しました。でもその後、都会に住むことになったため、車を運転する機会がありませんでした。

それから数年後、また田舎に住むことになったため、中古の安い自動車を買いました。その際、マニュアル車の運転免許証を持っていたので大丈夫だと思いましたし、当時はマニュアル車の方が値段が安かったので、マニュアル車を購入しました。

でも数年ぶりに運転してみると、マニュアル車のクラッチとアクセルの上手な踏み方を忘れてしまっていて、よく交差点で停車した後にはエンストを起こしてしまっていました。それでも再び、エンジンをかけると運転することは出来ていましたので、緊張しながらも普通に運転していました。

でもある日、上り坂の道を運転していた際に、その坂の途中にある信号が赤になって停車しました。そしてその信号が青になった時に、前に進もうとしたのですが、何度もエンストを起こしてしまって前に進むことが出来なくなってしまいました。

しかも少しずつ、車が後ろに下がって行くのを感じて怖くなりました。そしてそれが何度か続いた時にはパニックになりました。なぜなら後ろに続く車も私のせいで前に進むことが出来ずに詰まってきていましたし、これ以上、車が後ろに下がると後ろの車にぶつかってしまうのではないか？と恐怖を感じたからです。

そんな時、数台後ろに停まっていたトラックの運転手さんが、私の車に乗ってきて、代わりに運転して交差点を過ぎて平たんな道になるところまで行ってくれました。その運転手さんは、その後、トラックに戻って行かれました。そのお陰で、後ろに渋滞していた車も移動することが出来て安心しました。本当にありがたかったです。

あの時のトラックの運転手さん、私がとても困ってパニックになっていた時に代わりに運転してくれてありがとうございました。あなたが助けて下さったお陰で、私は本当にほっとして有難かったです。あれからは運転を練習して、だいぶ上手に運転できるようになりましたが、あの時の恐怖感と安堵感は今でもよく覚えています。本当にありがとうございました。

お気に入りに入れる