天国のお父さんへ

天国のお父さんへ

お父さんが亡くなってもう16年たちました。
お父さんが知ってる私は中学生なのに、もう私は結婚して子供も授かりました。

でもひょっとしたらお父さんはいつでもそばで見てくれてるんかもね。
だって赤ちゃんがよく誰もいないところを見て笑ってるし、危険な時はなんだかんだで気付くような出来事がおこるし。
私が母親になってるなんてお父さんからしたら本当にびっくりよね。

お父さんが亡くなる前はちょうど思春期でお父さんの事は嫌いじゃないけど何を喋っていいかちょっとわからなくて学校と病院が近かったのになかなかお見舞いにも行ってあげられなくてごめんなさい。

大人になって社会に出て子供が生まれて、お父さんがどんな気持ちでお仕事に行って家族の為に頑張ってくれてたのか今ようやく少しわかってきたよ。

治療も辛かったでしょう。
あの時の子供の私にはわからなかったけど、きっと絶対怖かったよね。
何もわかってあげられなくてごめんね。

辛かったはずのお父さんは子供の私が何も思わないぐらい普通に明るく振る舞って冗談も言ってくれてた。
ありがとう。
病気でいっぱいいっぱいやったやろうに不登校の私のフォローまでしてくれて本当にありがとう。

あの時、虐められて何もかも怖くて嫌になってた。
でもお父さんだけが学校行きなさいなんて一言も言わずに一度も怒らなかった。
このままいられないことは私が1番わかってたから何も言わずに冗談言うお父さんに本当に救われた。

あの時、ちゃんと言えなくてごめんね。
ありがとう。
今もずっと見守ってくれてありがとう。

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