最強の味方

お母さんへ

面と向かっては気恥ずかしくて、きっと言えないので、ここで。お母さんへ。

私はたぶん、世間一般でいういい子ではなかったと思います。中学生の時は、よく家出をして自分を傷つけて、心配ばかりさせてきました。
あなたはいつも正しいことを言っていて、心の底ではそれが正しいとわかっていたのに、幼い私は反抗ばかりしていました。
泣かせてしまったこともあると思います。
まるで自分がこの世で1番不幸になった気持ちがして、ひどい言葉を投げかけたこともありました。

でもいつだってあなたは私を見捨てず、辛抱強く向き合ってくれたよね。
当時はわからなかったけど、今はよくわかります。
自分がどれだけお母さんを不安にさせていたのか、どれだけの愛情を注がれていたのか。
それにどれだけ救われていたのか。

外面ばかり気にして、家族なのに、一番大切な人を傷つけてばかりいました。
もしあの時に戻れるならば、やり直したいことがたくさんあります。
でももう過ぎたことは取り戻せません。
それなら、今この時間を大切にして、あなたに少しでも恩返しができたらと思います。

そして、いつか自分に子供ができた時、あなたがそうしてくれたように私も子供に接していけたらと思います。

私をずっと見守ってくれて本当にありがとう。
これからも、よろしくね。

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