認知症になっても心配してくれてありがとう

祖母へ

認知症のおばあちゃん。
最初の方はまだ軽かったのに段々少しずつ悪くなって来てしまったよね。
何度も同じ話を繰り返すし、すぐに忘れてしまうし、最近は人に迷惑を掛けたりトイレに間に合わなくなってしまったりすることも出て来てしまったよね。

でも私はおばあちゃんのことを凄いなと思っています。
昔みたいに家事をすることは難しくなってしまったけど、おじいちゃんの取って来た野菜を洗ったりリンゴの皮むきなども凄く上手にします。

たまに体調を崩すことはあっても、おじいちゃん程大病もしないし割と健康だし凄いなと思います。

私が嬉しいのはおばあちゃんが認知症になっても私のことを心配してくれることです。
私が体の具合が悪いと話すと「なんだっぺ可哀相にぃ」と涙声で毎回言います。
私がいない所でも言っているらしく、涙声になるもののケロっと元に戻るのがまた面白いです(笑)。

おばあちゃんの認知症は暴力も奮ったりしないと面白い認知症だよね。
この前テレビショッピングが病院のテレビで流れていた時にご愛用者の声に出てる人を見て「この人見たことあるけど誰だっけ?」という発言には笑ったよ(笑)。

おばあちゃんがまだ認知症になる前によく言っていたことがあったよね。
「おせんべいちゃんはよくありがとうを言ういい子だね」と何度も言われました。

私は今でもおばあちゃんにありがとうと伝えていますが、多分言ってもすぐに忘れてしまっていると思います。
だけどこれからもおばあちゃんに何かしてもらったりありがとうを言い続けたいです。

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