家出をさせてくれてありがとう

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こなちゃんパパへ

25歳で結婚して、27歳で出産して1年間育児休業で仕事を休んだ私。それまで仕事ばかりだった私だけど、育休中はあまり手のかからない娘とふたりきりの生活に耐えきれなくなって、時間が有り余ることに慣れなくて、つまらないことでパパに当たったこともありましたね。

私たち家族のために、一生懸命仕事をしてくれていたことは十分にわかっていたはずなのに、どうして私だけ家にいなきゃいけないの、って辛くなってしまって、不要な涙も流していたように思います。

そんな私を見かねたパパは、お盆でもお正月でもない時期に1週間ほど実家に家出をさせてくれました。これが1回目。実家に戻った私は両親に存分に甘えて、娘とふたりきりの生活から抜け出せて、肩の荷が下りたようなすごく楽になったような気がします。あの数日間があったから、今の私があるんだよね。本当に、どうにかなりそうなくらいに孤独でした。

仕事に時間短縮で復帰した後、職場で思うように動けずにまたストレスを溜め込んで、でも色々と助けてもらってる分、職場の人には愚痴を言えなかったから、パパが話しを聞いてくれたよね。妻になって母になって、何度も立場が変わる私を、出会った頃と変わらずに可愛い女の子として扱ってくれるのはパパだけでした。

時短勤務が面白くなくて、突然転職を決めた時も、パパは黙って応援だけしてくれました。通勤時間はかなり短くなったのに、勤務時間が長くなったせいで家のことを十分にできなくなったけど、それでもパパは家事を分担してくれたり、今まで以上に育児に参加してくれるようになりました。職場の人とも上手くやれるようにって、月に何度か飲み会にも行かせてくれるし、日曜のセミナーにも参加できるようになったのは、本当に感謝しています。

こんな風に月に何度も家を空ける「家出」をさせてくれるパパ。それでいて仕事にも手を抜かずに作家としてきっちり自分の仕事をしているパパ。いつだってパパは私の尊敬する男性で、愛する素敵な旦那様です。普段は照れて中々、言えないからこの場を借りて伝えるね。パパ、いつもありがとう。

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