15年間ありがとう

ペットのわんこ

15年間、未だわたしが生きてきた時間の半分以上一緒にいてくれた心の友が5年前に亡くなりました。あなたはわたしが小学校2年生の時に我が家にやって来ました。お母さんから「好きな子を選んでいいよ」と言われて1番に目があったあなたと暮らしたくて、妹は別のわんこが良かったみたいだけどあなたを迎えたいと押し切りました。いざ迎えると、ふわふわで足が短くて、目もクリクリ、鼻はぺっちゃんこのあなたに家族みんな夢中でした。そんなあなたは、いつもわたしの側にいてくれました。いつも側にいて慰めてくれたり、励ましてくれてありがとうございました。両親が離婚する前、夜中に夫婦喧嘩をしている時のことは今も良く覚えています。声を殺して枕を濡らしていると、何食わぬ顔で布団の中に入ってきて顔中舐め回してくれました。なんだか可笑しくて、私が笑うと、お腹の上に移動してイビキをかいて眠っていましたね。両親が離婚して家庭崩壊が起こった後も、泣いてばかりの私の側にいてくれました。家に帰ると玄関で迎えてくれて、どこにいてもいつも隣に座ったり寝転んだりして側にいてくれました。あの時のわたしにはあなた以上の理解者はいなかったです。誰にも言えない本音を文句も言わずに聞いてくれるのもあなただけでした。大学生になって家を出てからも変わらず家に帰ると玄関で迎えてくれて、帰宅をとっても喜んでくれました。あなたがいるから実家に帰っていたようなものでした。最期も、わたしが帰ってくるのを待っていたかのようでしたね。最後のお散歩に行って、ヨボヨボだけどそれでもまだ元気な姿でまた送り出してくれました。そしてその数日後、虹の橋を渡って行きました。待っていてくれてありがとうございます。最後にお話させてくれてありがとうございます。いつも、側で支えてくれてありがとうございました。今でも辛い時はあなたのことを思い出して気持ちを奮い立たせています。いつかわたしが同じところへ行く日には迎えに来てくださいね。それまでさようなら。ありがとうございます。また会いましょう。

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