ありがとう。

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先生へ

中学校の授業に興味がわかなくて、ほとんど授業に出なかった私でした。
一時期は進学はあきらめたほうがいいのではないかと、親にまで言われ自分自身もあきらめていたこともありました。

それから、ますます授業から足は遠ざかり最終学年の3学期が目の前に見え始めた12月ごろのことです。
9日間だけ、学校に来てクラスに入りなさいと通達がありました。

クラスに行くと私のためだけに机が用意されていました。
プリントと時間割が用意され、先生5人がそろってそこに座っていました。

そこで説明されたのは「今から毎日授業を一日6時間します。それが月曜日から金曜日まで学校のある日は毎日あります。合計9日間で、3年間分の授業を完結させるよ」と先生たちも頑張るから一緒にやってみようと励まされて、学校始まって以来の特別授業が始まりました。

高校受験できて進学ができたのは、あの頃の担当教員の先生たちが「空き時間に」と自由登校になった時期に私のために3年分の時間割を9日間でマスターできるように組んでくださったおかげでした。

3年分の5教科の授業を、高校受験のレベルまで持っていけるようにする。
そんな恐ろしいことを、本気で実行し、放り出さないでやってくださったことにとても感謝しています。

アルファベットを知らない状態から高校受験のレベルまでもっていってくださいました。
今考えると、先生たちも冷や汗をかきながらの決断と自分自身が来年度の教案を作ったり報告書をかいたりする時間を削って、必死で捻出してくださった時間だったのではないかと思います。

おかげで私はその後、高校に進学し、さらに大学受験を経て大学に進学することがかないました。
あの日、あの時、先生方がしてくださった特別授業がすべての命運を決めたといっても過言ではありません。
本当に、ありがとうございました。

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