「いいよ、いいよ！」

義理のお姉さんへ

「今日は遊園地に行こう！」
義理の姉からのお誘いです。
国際結婚して、家族でこの地に越してきて、私にはまだ慣れないことだらけ。
言葉も、車の運転もままならないし、主人なしではどこかへ出かける勇気もありません。なので、子供と私だけの日曜日は家で過ごしています。
そんな時、義理の姉の登場です。
義理の姉は独身で、世界中を飛び回っているバリバリのキャリアウーマン。テレビに出たり、国際会議に出席したり、でも面白くてお洒落で、長女の憧れそのものです。
洋服を買いに行こう、おいしいピザ屋さんに行こう、新しいショッピングモールに行こう、など沢山のお誘いをしてくれます。
義理の姉の車に乗せてもらって、音楽をかけながら、楽しい外出です。
そこへ行ってみれば、またこの国の新しい魅力が分かりますし、子供たちも大喜びです。
昨日は遊園地に行きました。
アイススケートリンクです。生まれて初めてのスケートに、子供たちは大喜び。義理の姉は大声で子供たちを応援してくれました。
その後はおいしいレストランで夕食。
こんな楽しい一日、いつも義理の姉は終始、裏方に徹してくれて、お金も彼女持ち。何でも一番最後に自分をします。
悪いなあと思って、運転を申し出ても、支払いを申し出ても、お先にどうぞと言っても、彼女の口癖は決まって「いいよ、いいよ！」です。
お義姉さん、いつもありがとう。あなたのおかげで私たちは楽しいひと時を過ごすことができます。いつもおおらかで、明るくて、楽しいあなたを、私たちは尊敬しています。

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