口下手な父へ。

小さい頃から、厳しくて。怖い存在だった父。
今でも、そう思っています。でも、小さい頃とは違うよ。
父親は、威厳のある人。そう思っています。

うちは田舎がないから、帰省したついでに遊びに行くって事が出来なかったけど、夏休みや冬休み、春休みには、色んな所に、連れて行ってくれたよね。

中学生の時、イジメから、軽い登校拒否になった時。
学校に、意見しに行ってくれたね。
当時は、凄く恥ずかしく思えたけど、嬉しい気持ちもあったよ。

1番、嬉しかった事。
それは、デキ婚をした時と、離婚した時。
反対した母を説得して、私を母親にしてくれた事。そして、父と母に、孫を見せれた事。祖母に、ひ孫を見せれた事。娘が具合悪くなった時、母と一緒に看病してくれたり、仕事で忙しい時は、数日、観てくれてたね。

私が、仕事中の怪我で入院してた時も、子供の面倒みてくれて、毎日の様に、娘を連れて病院へ来てくれた。
離婚する時は、離婚したパートナーの素行を母親から聞いて、激怒して、離婚してしまえばいい！と言ってくれていたそうですね。そして、離婚すると、話に言った時、うちに住めばいいんだ！母子家庭で、アパート暮らしは、無理だ！と言って、引き戻してくれたね。
そして、私と娘を色んな所へ連れて行ってくれた。

口下手で、気の利いた事を言わない。
だけど、あなたが居なかったら、今の私と娘は、いないんだよ。

感謝しています。
直接、言えない娘を許してね。

お父さん、ありがとう。
長生きして下さい。

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