あの時、ふってくれてありがとうございました。

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尊敬する先輩へ

もう、2年以上前ですね。

一緒にお仕事するようになって。
最初は、まったく疲れを見せずに完璧な仕事をしている先輩のことを、ただただ仕事のできる人だなぁ。すごいなぁ。と思ってみていました。

でもある日。
いろいろと重なって忙しく、連日みんなが遅くまで残業していたある日。
帰り際に偶然休憩中の先輩を見かけて、「お疲れさまでした」とあいさつをした時の照れたような笑顔をみて思わず好きになりました。

あの後、忙しさも落ち着いたころからよく飲みに行くようになったグループの中に、先輩もいたのでとっても嬉しくて、誘われると毎回参加してしまいました。

勇気を出して連絡先を交換して。
しばらくしたらお食事に誘ってくださいましたね。

本当に嬉しかったです。

そこから何度かお食事に行って、休みの日に遊びにも行って。

両想いだろう、と思い込んで告白したら、一週間の保留の後に頂けた答えは「付き合うっていうのは簡単だけど、真剣に考えると付き合えない」というものでした。

あの当時は、本当につらかったです。
会社でそれまで通り接することで精一杯でした。

でも。
時間がたってからあの時「付き合えない」理由として話してくださった私自身の欠点と向き合えるようになってみると、どれもこれも自分自身嫌だと思っている自分の姿でした。
自分が恥ずかしくなりました。

そして改めて、こんなに心に刺さるような痛いことをきちんと伝えてくれた先輩のことを尊敬しました。

あなたを好きになってよかった、と思いました。

それ以来、直そうとしているんですけど…なかなか自分の欠点って簡単には直せないものですね。

でも、おかげで少しずつ、自分のことが好きになってきています。

あの時、真剣に考えたうえできちんとふっていただいて、ありがとうございました。

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