- 02 お父さんへのありがとう
- 2021.07.04
喧嘩もしたけど今はありがとうと言いたい
父へ
私と父はよく喧嘩をしました。小学生の頃は習い事で。絵を習いたい私と、英語を習わせたい父。喧嘩をして、どんなに絵を描きたいかを訴えて、絵の習い事に通うことが出来ました。
中学生の頃は思春期で、3年間全く口を聞きませんでした。挨拶もしなかったと思います。
高校生の頃は進路で衝突。やはり、美術方面に進みたい私と、国際系に進ませたい父とで揉めました。
自分の思い通りに子供をさせたい父が私は嫌でなりませんでした。
読む本、着る服、友人関係、何事にも口を出し、文句を言ってくる父。認められたことはありませんでした。
ついには結婚にも大反対され、1年以上、喧嘩をしました。
主人はちゃんと定職にも就き、反社会的な人ではないのに、何故反対されるか全く理解できませんでした。
もう、縁を切りたい、とまで思いました。
父の思うような進路を進まず、認めてもらえない結婚をした私。喧嘩をするのに疲れ、うわべだけの関係が数年、続きました。
そんな折、私の主人が他界。母子家庭となりました。
塞ぎ込み、誰とも話をしたくない。誰にも会いたくない。
そんな私の気持ちを一番理解してくれたのは、父でした。
父は3歳の頃に父親と死別し、母子家庭で育った人です。
主人を亡くし、前に進めずにいる私に、一歩踏み出せるようなアドバイスを沢山してくれました。また、あんなに反対された結婚だったのに、無念の主人の気持ちも代弁してくれました。
今、やっと良い親子関係が築けたと思います。長い年月かかりました。
主人が他界して数年、やっと前向きに歩き始めた私。今の私があるのも、父のおかげです。今なら素直に、「ありがとう」といえます。
「お父さん、悲しむ私の気持ちに寄り添ってくれてありがとう。今度、美味しいものでも一緒に食べに行こうね。」
-
前の記事
かれこれ11年の付き合いになりますね 2021.07.04
-
次の記事
いろんな不満はあったけど 2021.07.04