虹の橋を渡った愛猫へ

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愛猫へ

貴方に出会ったのは私が小学六年生の時でした。
生後まだ3か月くらいで、手のひらに収まるほど小さな子でした。
本当にやんちゃですぐに背中に飛び乗り肩や頭の上に上ってきましたね。

いつも背中や腕は傷だらけになったけど、
貴方が我が家に来てから私は家が大好きになりました。
家に帰ると玄関で私をいつもお出迎えしてくれて、ゴロゴロと喉を鳴らしてくれるのが本当に大好きでした。

私は貴方のそのゴロゴロが大好きだという詩を学校の課題で提出し、市が発行する文集に載ったこともあります。

中学生になり、いじめを受けた私は度々学校を休みました。
家にはいつも貴方がいて、私を傷つけない貴方がゴロゴロと喉を鳴らしながら一緒に寝てくれました。

もう一匹、次に女の子を迎えた時は、ちょっかいをかけられてもご飯を取られても全く怒らない優しい子だとわかりました。
不器用な貴方はいつも負けっぱなしでそこも愛おしく思えました。

だんだんと大きくなっていって、長時間抱っこをしたら腕が痛くなるほどに成長しました。
腰を悪くしてしまって、遊ぶことも減って、一日の中で寝て過ごすことが増えてきて、病院に行ったとき『太りすぎだ』と言われてショックを受けました。
確かにまるまるしていたけれど、ご飯はたくさん食べているわけではなかったし、動かないから少しぽっちゃりしただけだと思ったのです。

毛玉ケアのご飯にしても、毎日のように吐いて、とても辛そうでした。
2018年の12月24日。
クリスマスイヴに貴方は天国に旅立ちました。

まだ9歳でした。
転職しようと退職をして、家にいた私は貴方の咳をする声がして駆け寄った時
『またいつもの』と安易な考えをしてしまったことを今でも後悔しています。
貴方が咳をした後、動かなくなって、寝ていた父親を起こしました。
父親が触った時には、もう息してない、と言われて、私は頭が真っ白になりました。
急いでタクシーを呼んで、病院に行きましたが、クリスマスだったことで最初に言った病院は見てくれませんでした。
次に探し当てた病院は見てくれるとの事で急いで向かいました。
でも、もう手遅れで、貴方は冷たくなってしまいました。

原因は分かりません。
でも、もっと早く気づいていれば、病院に定期的に通っていれば、もっと遊んでいれば、もっと写真を撮っていれば、もっと好きだと伝えていれば、、後悔でいっぱいでした。

家に連れて帰って、冷たくなって、硬くなっていく貴方を何度も撫でました。
本当に、ただ寝ているようにしか見えなくて、また動いて鳴いてくれるんじゃないかと何度も思いました。

次の日、貴方の好きなご飯と、貴方の写真と、貴方が良く寝ていた毛布と、貴方の好きだったカスミソウを持っていきました。
母も父も泣いていました。

その日の夜、初めて私は胃腸炎になって、貴方が居なくなったことが本当に辛いんだと実感しました。

嫌なところを触ると尻尾をぶんぶんするところ、名前を呼ぶと短く返事をするところ、首を掻くと自分で掻いていると思って足が動くところ、見た目は大きいのに高くてかわいい声で鳴くところ、手を差し出すと舐めたりすり寄ったり手のひらに顔を乗せて寝るところ、ご飯を食べるのが下手でよくこぼすところ、あげていくときりがないくらい貴方の好きなところでいっぱいです。

今はもう女の子は貴方の歳を超えました。
それから、2か月くらいの男の子二匹を保護してみんな元気にしています。
貴方が居なくなった悲しみから、もう飼いたくないと保護猫を受け入れたいと言う母親には最初は反対しましたが、今はみんな仲良くくらしています。

私は引っ越すことになりあの家にはもう居ません。
今でも貴女を思い出して昔の写真を眺めています。
たまたま動画に入った貴方の鳴き声を聞いたり、貴方とのことを思い出したりして、つい最近も夜中に泣いてしまいました。
そして今も、この文章を書きながらまた涙が溜まっています。

9年間しか生きることをさせてあげられなくて、ごめんね。
本当は身体きつかったよね。
もっと早く気づけなくて、助けられなくて、ごめんね。
我が家にいて幸せでしたか。

私は、貴方に出会えて本当に良かったです。
失う悲しみを感じるくらいなら飼わなければよかったかなって思ったこともあったけど、私の人生の一部に貴方は居ます。
貴方がいてくれて本当に幸せでした。
一緒に生きてくれてありがとう。生まれてきてくれてありがとう。出会ってくれてありがとう。
ずっとずっと愛しています。

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