私が大人になるまで生きててくれてありがとう

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おじいちゃんへ

8年前、私の祖父は91歳で亡くなりました。周囲からは元気なおじいちゃんとよく驚かれていましたが、私のために必死で長生きしていたんだと思います。私は小さい頃よく体調を崩し、そのたびに祖父母が私の家まで来て面倒をみていました。父が医者で、我が家に大好きな犬がいるというのもありましたが、小学生の私が点滴を打って泣いているところをなだめていたのを覚えています。大正生まれの祖父にとっては、子どもが病死するのが普通だったからかもしれません。私が高校生、祖父が80代後半になっても、30分ほどの運転でよく家を行き来していました。やがて施設を利用するようになり、祖父の娘である母が中心になって介護をするようになりました。車いすでも遺産や遺される家族のことを心配し、最後まで誰もが祖父を頼っていました。亡くなる1年前は私に振袖を買ってくれましたね。去年は祖母も亡くなりました。今私は祖父母の家で暮らしています。生活は不自由なく、近所の人たちとも上手くやっています。歳の離れたおじいちゃんですが、私が大人になるのを見届けてくれました。本当にありがとう。おばあちゃんや犬たちと仲良くしてね。

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