本当にお世話になりました

　うそっぴ

お世話になった会社の方々へ

まもなくシルバーというタイミングで転職をしました。
人生最後の就活と思い、選びに選んだところへ面接を申し込んだのです。
そして、めでたく採用となりました。
あれから早１年。
ド新人の私に気長に指導をしてくれた諸先輩方。
ときには笑われながら、とんでもない失敗をしても一丸となってフォローをしてもらいました。
お休みが少ないのが難でしたが、それ以外は文句のつけようのない職場だったと思います。
私の就業人生の中で、間違いなくナンバーワンの職場でした。
そのため、「ここが私の人生最後の職場です」と常々言い切っていました。
ところが、思わぬ事態に。
家族の介護で仕事を変えざるを得なくなったのです。
最初は悩んで、あれこれと自問自答しました。
でも、どうしても家族にしわ寄せがいってしまいます。
ただ、稼ぐことをまだまだ止めるわけにはいきません。
そしてある日、「辞めます」とボスに伝えました。
言った２秒後から既に後悔し始めている私。
「こんなに恵まれた職場は二度とない」「辞めるのを止めようか」
そんなふうに迷いながら、次の職場を探しつつ退職までの日々を過ごしました。
その間も、「次は決まった？」と変わらずににこやかに話しかけてくれる諸先輩たち。
最終の勤務日は、朝から涙がじわじわとしていました。
終礼であいさつを促された時には、本当に言葉にならず泣くばかり。
ここで働けたことは私の誇り。
みなさんとの出会いは、宝物。
そんなテレビドラマのセリフのようなことが現実にあるなんて。
感謝の気持ちしかありません。
本当にお世話になりました。