いつかまた会ったとき、話すことがたっくさんたっくさんあるように

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ばあばへ

私の祖母は、10日前に脳梗塞で倒れ、今はICUに入っていて、昏睡状態が続いてます。突然のことで驚き、死んでしまったらどうしようという気持ちでいっぱいになりました。
祖母は、日本料理屋のおやっさん(私の祖父)と結婚して、女将さんになりました。たった1人の孫である私を本当に可愛がってくれて、大好きです。気が若くて、一緒にプリクラを撮ったこともあります。(笑)その時、真顔で、これを私の遺影にしてくれと言ったことが忘れられません。
その時は、「でも私はまだまだあと10年は生きるから。ほのぺんの子供の顔を見るまで死ねない。」と言って笑っていました。2年前のことです。
最後に元気な祖母と会った時も、他愛のないお喋りをしていました。「ほのぺんと話すのは本当に楽しい」とも言ってくれました。私も祖母と話すのが好きでした。そして私はその時、翌日が開校記念日で休みだったので、また明日ね!と言って別れました。まさかそれが最後になるなんて思っていなくて、呑気に明日は何を話そうかと考えていました。
祖母は今、ギリギリのところだそうです。今日、母から聞きました。ほんとうは、中学の卒業式、高校の入学式を見てほしかった。成人式の着物だって一緒に選ぶ約束をしていました。旦那さんによろしくっていうんだとも口癖のように言っていました。でもね、ばあば。ばあばはもう、十分すぎるくらい頑張ったよね。
自慢の孫だって言ってくれて、一緒に遊んでくれて、話を聞いてくれてありがとう。いつかまた遠い未来にばあばに会える時、胸を張って会えるように頑張るね。その時、たっくさんたっくさん話すことがあるように頑張るから。中学の卒業式も、高校の入学式も、成人式も、お嫁に行く時も、私がお母さんになる時も見守ってくれるって信じてるよ。
絶対また会おうね。生まれ変わってもばあばの孫になりたいくらい、大好きだよ。本当に、私はばあばの孫で幸せだったよ。ありがとう。

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