ありがとうと、ごめんね

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どこかで生きているお父さんへ

小さい頃、私はお父さんのことが大好きでした。
小学校低学年で、母と父は離婚して私は一人娘として母親に引き取られました。
母親とその母親である祖母とは馬が合わず、今は仲良しですが当時はとても苦しい日々でした。父親と一緒にいた方が幸せになれるのではないか、とまで考えたほどです。
半年に一度くらい会ってはご飯を食べて、近況を話し合ったり哲学の話や政治の話まで、色々しました。そこで教えてもらったこと、本当にたくさんあります。

でも、私が大学生になった時。
母は再婚しました。そして、なぜ父と離婚したのかという本当の理由を聞きました。お父さんは、借金をしてそれを踏み倒したこと。その借金も、当時運営していたレストランの改築工事と言いながらギャンブルに全て使い込んだこと。母親にいろんな苦労をさせながら、私にはそんな素振り一つ見せず普通の父親を装っていたこと。いろんな事実を聞かされました。
私が大好きだと思っていたお父さんは、偽りの姿だったのかな?と、一瞬で嫌いになってしまって、それからというもの、連絡が来ても無視。
私が大学を卒業して海外に行った時も、帰国した時も、連絡をくれていたけれど話す気にならず、無視し続けてきました。そして、いつからか連絡をしてくることもなくなりましたね。
だから、私は今お父さんがどこでなんの仕事をしているのかもわかりません。
でも、心のどこかではやっぱり今でもお父さんはお父さんであって、この世界に立った一人しかいない人です。だから、会いたいかと言われたら悩むけど、でもやっぱり会いたい。婚約相手ができた今、そろそろお父さんにあってちゃんと報告したいと思います。
お父さん、一人娘の私からコンタクトを拒絶されて、一人で還暦を迎えて、すごく辛い思いをさせたこと、本当にかわいそうなことをしたなと思っています。
もう少ししたら、婚約相手を紹介したいと思うから、私の決心がついて、連絡するその日を待っていてください。
愛していてくれた日々、忘れないし、これからまたお父さんと笑って話せるような関係になれるようにしていきたいと思います。産んでくれたことに、まずありがとう、そして、長い間一人にしてごめんなさい。
いい関係に戻れるように、頑張ります。

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