ワンオペ育児に疲れた私に

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駅で出会ったおばあちゃんへ

イヤイヤ期と赤ちゃん返り真っ只中の3歳の長男と自由に動きたい盛りの1歳の次男、2人の子どもを育てています。夫は朝仕事へ行き、御前様に帰宅というまさにワンオペ育児です。

この日も朝から雨なのに長男がお出かけしたい!とグズりだし、次男は眠くなり抱っこ〜とグズっていました。今までの経験上こういう時は家にいてもより悪化するだけなので意を決して出かけることにしました。

次男を抱っこして歩きたいと駄々をこねる長男をベビーカーに押し込み駅へ向かう…

駅に着くとまさかのエレベーター工事中の張り紙。地下鉄なので階段を降りなければ駅員さんも呼べず、この足元の悪いなかを次男を抱っこして大荷物とベビーカーをかかえて長男の手をひいて長い階段を降りるのか…と途方に暮れていました。

ところが長男が、「エレベーターに乗るの!」とワガママを言い始める。「今は工事中だからまた今度ね」と説明するも聞く耳持たず。「エレベーターがいいの!階段イヤなの!」と大泣き。しばらく説得を続けましたが抵抗されるばかりで、さらに長男の泣き声で次男も泣き出してしまう。

だんだん私もイライラしてきて「じゃあもうおうち帰るよ!エレベーターが動かないから歩けないんだったら帰るしかないね!」とブチ切れてしまいました。私の大声でさらに泣き出す長男と次男。

もう最悪だ…と思っていると後ろから70代ぐらいのおばあちゃんが
「ぼく、ママのことが大好きなのねぇ。だからいっぱいワガママ言っちゃうんよねぇ」
黙ってうなずく長男
「じゃあ大好きなママが怒るのは悲しいね。どうしたらママが笑ってくれると思う?」
しばらく黙って
「ママのいうこと聞くの」
「おばあちゃんも一緒に階段降りるから、ぼくも降りれる?」
「うん…」
あの頑固な長男が言うことを聞いた!

上手く子どもを諭すおばあちゃんを見てすぐに怒ってしまう自分の未熟さを痛感しました。すぐに電車が来たのでおばあちゃんには簡単にしかお礼を言えなかったけれどその日1日とても優しい気持ちで過ごせました。

この場を借りてもう一度、ありがとうございました。

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