お母さんのご飯

お母さんへ

もう実家を離れて15年になりますね。

子どもの頃、学校の給食のメニューと家での夕食のメニューが同じになってしまった時に「何だ、お昼と一緒か」と言ってしまった事が何回もありました。

自分も母親になり、毎日子どものご飯を作るようになりました。そして、私もついうっかり給食と夕食が同じメニューになった日が何度かありました。

幸い、自分の子どもは何も言わずに食べてくれますが、ここで「何だ、お昼と一緒か」と言われると、疲れている時なんかは、イライラしてしまったり、せっかくったのに、と悲しい思いをしてしまったと思います。お母さんが毎日、毎日美味しいご飯を作ってくれたこと、心から感謝しています。

お母さんは本当に料理が上手で、派手なメニューではないですが、心がほっこりするような優しい味のご飯を作ってくれました。そして、手際が良く、ささっとたくさんの品数の料理が作れます。

私も毎日作っていますが、お母さんのように手際良く作ることができず、すごく時間がかかってしまいます。自分が作る立場になってから、本当に毎日のご飯作りは大変な仕事だな、と思うようになりました。

今は遠くに住んでいるので、なかなかお母さんの料理が食べられませんが、お母さんの味を思い出して、私も毎日ご飯を作っています。また帰った時はお母さんの美味しいご飯食べさせてくださいね。本当にありがとう。

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