信じていただき、ありがとうございました。

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最後まで信じてくれた所長へ

私の会社は1人1人が個別の作業を毎日入れ替わりでするのですが、ある時、1つの機械が動かなくなっていたのです。
その理由が機械のバッテリー上がりだったのです。

その機械は使用後、電源を切ったあとに、さらに、バッテリーの電源も切らないといけないのですが、どうやらバッテリーの電源が切れていなくて、一晩で放電し、バッテリーが上がってしまったとのこと。

そのバッテリーはすぐに換えることができないもので、その日の仕事は昼前からとなってしまいました。
そして、最後にその機械で作業をしたのが私だったのです。

もちろん私は呼び出されて、事情を聞かれました。
私は、きちんと機械の電源もバッテリーも切りました。確認しました。といいました。
所長はわかったとだけいいました。

その後、機械を調査しても不具合は見つからず、まわりは私のバッテリーの切り忘れだろうという雰囲気になりました。
私のせいで仕事が遅れたとなりかけたその時に、所長がみんなに

「機械に不具合が見つからなかったが機械が不具合を起こした。機械は所詮、機械だ。こんなこともあるだろう。誰かのせいだ、という声があるが人を疑うのはやめよう!お互いが信じあえなければ私達の仕事は成り立たない。これからも協力し頑張ってくれ」と。

それから私の消し忘れ説は完全には消えたわけでもなかったのですが、広がることもなく何事もなかったかのように仕事に取り組んでいます。

後日、所長に「私は、勘違いやうっかりと可能性もあるとは思わなかったのですか?」と聞いたのですが、所長は「バッテリーは切ったんだろ?部下を信じなくてどうする。さぁ仕事しろ。」と。

私はその一言で残っていた心のモヤモヤがとれ、少しでも恩返しできるよう仕事に励みました。
この所長がいる限りこの職場は大丈夫だと思います。

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