一緒に雨宿りした見ず知らずの女性に感謝

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一緒に雨宿りした彼女へ

とてもささいな出来事かもしれませんが、今でも感謝している忘れられない人がいます。

去年の夏、関東地方をゲリラ豪雨が襲いました。

時間は夕方で私は勤務先から駅に向かっている途中、急に目の前がかすむくらいの雨が降り出し、雷もものすごい音と光で鳴り響きました。

途中の雑居ビルの入り口で雨宿りをし、おさまるのを待っていました。

そこに、私と同じように帰宅途中のOLさんらしき女性の方が雨宿りで私の隣に飛び込んできました。

「凄いですよね」「怖いですよね」

びしょ濡れになった髪や服を拭きながら、見ず知らずの者同士何気なく話はじめました。

「どちらからですか?」

そんな世間話になり、私より年齢は若いであろう彼女は南方面、私は北方面に帰宅することが分かりました。

電車が止まってしまって帰宅出来なくなることが心配だったので、雨や雷が少しおさまったら駅に向かおうと思っていましたが、なかなか弱まりそうにありません。

何となく気まずい空気もあったので、彼女に少し話しかけてみました。

「職場は近いのですか?」

聞いてみると、私の勤務先のすぐ近くでした。

「じゃあ、ランチとかどこ行ってます?」

女性同士、食べ物の話になると盛り上がりますね。

「〇〇なんか良く行きますよ」「あそこがオススメですよ」

私達はそれまで不安だった気持ちをしばし忘れて、ランチの話で盛り上がりました。

そうこうしていると、雨が少し弱まってきたので、二人で目を合わせ
「行きますか」
と、お互いうなずき駅方向へ走って行きました。

途中道が別々になるので、お互い「気をつけて!」と言い走りながら彼女とは別れました。

幸い電車は少しの遅延で済んで無事帰宅することが出来ました。

あれから外へランチへ行くたび彼女を探しますが、いまだに再会は出来ていません。
あの雷雨で心細かったとき、一人じゃなく誰かが隣にいてくれたこと。
一緒に話をして心強かったこと。いまでも忘れることはできません。
何でもない出来事かもしれませんが、彼女には今でも感謝をしています。

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