ままごと遊びでお父さん役をしてくれてありがとう

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同じ幼稚園だったKちゃんへ

幼稚園の頃の遥か遠い昔の話です。
幼稚園ではおままごとが流行っていました。
私はお姉さん役をするのが好きな子供でした。
やはりお母さん役はままごとでは人気がありました。

しかし、問題はままごとにお父さん役をやりたがる子がいないことが多かったことです。
その為お父さん役がいない時の設定はいつも「お父さんは死んだことね」という残酷なものでした。
(あの時代は離婚する人も少なかったのです)

けど時々ままごと遊びにまざってくれるKちゃんは、みんながやりたがらないお父さん役をいつも率先して「やりたい!」と言ってやってくれたよね。
無理してやっているわけじゃなくて、彼女は本当にお父さん役をやるのが好きだったのです。

他にもアニメのごっこ遊びをする時に主人公は取り合いになるのにKちゃんは男の子のキャラや適役を率先してしてくれるような子でした。

クラスで1番身長も高くて同じ歳なんだけどお姉さんのような格好いい存在でした。

彼女は別の小学校に進んだので幼稚園の時だけの付き合いでしたが、何年か前に大人になった彼女に一度だけ再会しました。
銀行員となってバイクに乗って我が家に来たのです。
大人になった彼女はやっぱりとても素敵な女性になっていました。
訪問した時にパジャマ姿でごめんね(笑)。

もう会うことはなかなかないかも知れないけど幼稚園の頃はありがとう。
そして素敵な大人になってくれてありがとう。

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